二階、菅氏ら「非主流派」連携 岸田政権を注視―自民
先の自民党総裁選で「非主流派」に転じた二階俊博元幹事長、菅義偉前首相、森山裕総務会長代行が連携の動きを見せている。麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長と結束を強める岸田文雄首相に対抗し、存在感を示す思惑とみられる。
「とてもうれしいことに特別ゲストとして菅前首相にお越しいただいた」。日越友好議員連盟会長を務める二階氏は23日、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅、森山両氏を同席させた。菅氏は「二階会長と共に両国の関係をますます盛り上げたい」と応じた。
菅政権は幹事長の二階氏が「後ろ盾」だったが、総裁選直前に岸田氏が二階氏を念頭に役員任期の制限を主張。総裁再選を狙って二階氏の交代を断行しようとした菅氏に対し、二階派からは強い反発の声が上がった。
二階氏は24日、政治評論家との対談で、当時を振り返り「(菅氏が)任命権者だと思っていたら大間違いだ。生意気言うもんじゃない」と「二階節」を響かせつつ、菅氏への不満は「全く何も感じていない」と水に流してみせた。
連携の背景には「新主流派」への対抗心があるようだ。首相は安倍晋三元首相との関係を保ちつつ麻生、茂木両氏を支えに政権運営に当たる姿勢を鮮明にしている。22日には両氏と都内のホテルで約1時間20分にわたって昼食を共にした。麻生氏は第2派閥の麻生派を率い、茂木氏は25日に第3派閥の領袖(りょうしゅう)に就任する予定だ。
一方、二階派は党4役が不在で影響力低下が指摘されているものの、衆院選後も党内第4派閥としての勢力を維持。菅氏も、自らに近い無派閥の衆院議員グループ「ガネーシャの会」で落選したのは1人だけだった。党内には岸田政権について「菅氏がどう動くかだ」(閣僚経験者)と見る向きもある。
二階氏周辺は、長期政権の後は短命の政権が続くことが多いと指摘。その上で「首相は来年夏の参院選が勝負どころだ」と述べ、当面は菅氏らと連携しつつ状況を注視する考えを示した。(2021/11/24-20:30)
LDP's Non-Mainstreamers Joining Hands to Pit against Kishida
Non-mainstreamers of Japan's ruling Liberal Democratic Party are teaming up against Prime Minister and LDP President Fumio Kishida, who is strengthening ties with Taro Aso and Toshimitsu Motegi, party vice president and secretary-general, respectively.
"I'm happy having former Prime Minister (Yoshihide) Suga as a special guest," Toshihiro Nikai, former LDP secretary-general, said at a meeting with Vietnamese Prime Minister Pham Minh Chinh in Tokyo on Tuesday.
"With Nikai, I want to further promote ties between the two countries," Suga responded.
Nikai, current chairman of the Japan-Vietnam friendship parliamentary league, also had Hiroshi Moriyama, acting head of the LDP General Council, attend the meeting.
Just before the party leadership election in September, Kishida, as one contender, stressed the need to limit the office terms of LDP executives, aiming to bring down Nikai, the then longest-serving LDP secretary-general.
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