厚労省、「体罰」の具体例で指針案 「長時間正座」など該当
厚生労働省は3日、子どもに対する親の体罰を禁止した児童虐待防止関連法が来年4月に施行されるのに先立ち、体罰に該当する具体的な行為を示した指針(ガイドライン)の素案を公表した。「夕ご飯を与えなかった」「長時間正座させた」などは体罰に当たると明示。「周囲の子と比較しない」など親の望ましい接し方も盛り込んだ。同日、厚労省の有識者検討会に提示し、大筋で了承された。親子間の体罰に関して国が具体例を示したのは初めて。
素案は、体罰の悪影響について「科学的にも明らか」と指摘。たとえしつけのためだとしても、身体に何らかの苦痛または不快感を引き起こす行為は「どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止される」と明記した。
体罰の具体例としては、▽口で3回注意したが、言うことを聞かないので頬をたたいた▽大切なものにいたずらしたので、長時間正座させた▽宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった―といった行為を挙げた。
また、体罰に該当しない行為でも、冗談で「お前なんか生まれてこなければよかった」などと言ったり、兄弟を引き合いに欠点の指摘や無視をしたりすることは、「子どもの心を傷つける行為」であると整理した。(2019/12/03-20:31)
Japan Lists Parental Physical Punishments to Be Banned
Japan's welfare ministry Tuesday released draft guidelines listing examples of parental physical punishments before relevant law revisions to ban such acts take effect next April.
The examples include refusing to provide meals to children for failing to do homework, ordering them to sit erect on their heels in the "seiza" formal style for a long time and giving a slap on the cheek after a warning was ignored three times, the draft said.
The draft also mentions desirable ways to treat children, saying that parents should not compare their children unfavorably with others'.
It also says parents should never tell their children, even jokingly, that they should not have been born.
This is the first time for the government to give examples of parental physical punishments.
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