「諦めるわけにいかない」 拉致解決へ国民集会―被害家族、岸田首相ら出席・東京
北朝鮮による拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」(家族会など主催)が13日、東京都内で開かれた。被害者家族や支援者のほか、岸田文雄首相をはじめとした国会議員や地方議員、知事らも出席。家族は「絶対に諦めるわけにはいかない」「残された時間はない」などと訴え、救出に向けた協調を呼び掛けた。
家族会代表の飯塚繁雄さん(83)は、新型コロナウイルスの影響で救出活動が妨げられているとした上で、「それでも、絶対に解決を諦めるわけにはいかない。皆さんと一致団結して進めていきたい」とあいさつした。「首相や拉致問題担当相が目まぐるしく代わり、われわれはそのたびにお願いをしてきたが、結果が出ていない」とも述べ、具体的計画を立てて救出に取り組むよう政府に求めた。
岸田首相は「ご家族は高齢化しており、一刻の猶予もない。拉致問題は岸田内閣の最重要課題であり、私の手で必ず解決しなければと強く考えている」と表明。首脳同士で関係を構築していくことが重要とし、「私自身、条件を付けずに金正恩総書記と直接向き合う決意だ」と述べた。
横田めぐみさんの母早紀江さん(85)は、13歳で連れ去られためぐみさんが船倉に閉じ込められ、壁をかきむしって泣き叫んでいたという元工作員の証言を紹介。「なんと残酷なことをするのか。13年間しか育てられなかったことが本当に悔しい」と声を震わせ、奪還に向けた支援を訴えた。
集会には約800人が出席。全被害者の即時一括帰国実現を日本政府と北朝鮮双方に求める決議などが採択された。(2021/11/13-17:24)
Families Renew Resolve to Realize Abductees' Return from N. Korea
Family members of Japanese nationals abducted by North Korea decades ago on Saturday called for cooperation to resolve the issue, stressing that they can never give up on their goal of bringing home their loved ones.
A gathering calling for the immediate return of the abductees was held in Tokyo with the attendance of about 800 people, including family members of the abductees, their supporters, local assembly members, prefectural governors and lawmakers. Prime Minister Fumio Kishida also took part.
Efforts to rescue the abductees have been hampered by the fallout from the novel coronavirus pandemic, said Shigeo Iizuka, 83, head of an association of families of abduction victims and brother of abductee Yaeko Taguchi.
"But we can never give up" on our goal of resolving the issue, Iizuka said.
"We want to work with all related parties as one to accelerate efforts" to realize the early return of the abductees, Iizuka added.
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