容疑者、特急狙い襲撃か 「ジョーカーに憧れ」―京王線刺傷・警視庁
東京都調布市を走行中の京王線車内で乗客17人がナイフで刺されるなどした事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住所、職業不詳服部恭太容疑者(24)が警視庁調布署捜査本部の調べに対し、京王八王子発新宿行き上り特急電車で襲撃をした理由について「(駅間の)走行時間が長く乗客も多い。電車なら確実に殺せると思った」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
事件の約1カ月前から八王子市のホテルに滞在し、都心に出る際、京王線の特急電車をよく利用していたことも判明。捜査本部は、同容疑者が使い慣れた電車を襲撃現場に選んだとみて調べている。
服部容疑者は10月31日午後8時ごろ、調布駅で特急電車に乗車直後、近くに座っていた男性会社員(72)にスプレー缶を噴射。刃渡り約30センチのナイフで右胸を刺し、殺害しようとした疑いで現行犯逮捕された。男性は意識不明の重体という。
捜査関係者によると、服部容疑者は福岡市出身。6~7月ごろ、人間関係のトラブルで仕事を辞めて同市を離れ、神戸市や名古屋市のホテルを1人で転々とした後、9月下旬ごろから八王子市に滞在していた。上京した理由について「東京は人口が多く、たくさんの人を殺せると思った」と話している。
服部容疑者は事件当時、派手な緑色のシャツを着るなど、人気映画「バットマン」シリーズの悪役「ジョーカー」に似た服装をしていた。「人をやっつけるキャラクターのジョーカーに憧れ、事件のために服を買った」と供述しているという。
捜査本部は2日、同容疑者を送検。事件の詳しい経緯を調べる。(2021/11/02-05:16)
Attacker May Have Targeted Limited Express Train
The suspect in a knife and arson attack that injured 17 people on a Tokyo train Sunday evening is believed to have specifically targeted a limited express train to carry out his attack, sources familiar with the investigation said Tuesday.
The 24-year-old suspect, Kyota Hattori, has told police investigators that limited express trains have longer travel time between each station and a larger number of passengers than other trains, according to the sources.
Hattori has told the investigators that he thought he would definitely be able to kill people on a train, according to the sources. He carried out the attack on a limited express train bound for Shinjuku from Hachioji on Keio Corp.'s Keio Line.
The police also found that Hattori had been staying at a Hachioji hotel from a month before the attack and had been frequently using Keio Line limited express trains to get to central Tokyo.
He was arrested on suspicion of attempted murder in connection with Sunday's attack.
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