2021.11.02 05:49Nation

作家・小川洋子氏に紫綬 五輪・パラ金メダリスト77人も―秋の褒章

 政府は2日付で、2021年秋の褒章受章者808人(うち女性186人)と22団体を発表した。学術やスポーツ、芸術分野で優れた業績を挙げた人が対象の紫綬褒章は、小説家の小川洋子さん(59)や、競泳の大橋悠依選手(26)をはじめ東京五輪・パラリンピック金メダリスト77人ら計90人が選ばれた。栄典制度改革があった03年の秋の褒章以降最多。発令は3日。
 小川さんは1990年に「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。代表作に、記憶が80分しか持たない数学者と、家政婦の母子との交流を描いた「博士の愛した数式」や、記憶狩りが進む島を舞台とする「密(ひそ)やかな結晶」などがあり、喪失や欠落をテーマとした独自の世界観が評価された。
 紫綬褒章には、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した「スパイの妻」などで知られる映画監督の黒沢清さん(66)、NHKの大河ドラマ「風林火山」で主演を務めるなど、長年俳優として活躍する内野聖陽さん(53)も選出された。
 このほか、ソフトボールの上野由岐子選手(39)、柔道の大野将平選手(29)ら5人の金メダリストが2度目の受章となった。
 主に農業や商業、工業に従事した人が対象の黄綬褒章は、40年以上にわたり、婦人・子ども服仕立て職として活躍し、厚生労働省により「現代の名工」に選ばれている佐賀県の金武節子さん(77)らが決まった。
 受章者の内訳は、紫綬褒章が90人(うち女性35人)、黄綬褒章が244人(同19人)、産業振興や社会福祉の増進などに貢献した人が対象の藍綬褒章は462人(同125人)、人命救助に尽力した人が対象の紅綬褒章は3人、社会奉仕活動で実績を挙げた人をたたえる緑綬褒章は9人(同7人)と22団体だった。(2021/11/02-05:49)

2021.11.02 05:49Nation

Writer Ogawa, Tokyo Games Gold Medalists to Get Medals of Honor


The Japanese government said Tuesday that it will give Medals of Honor to 808 people and 22 organizations, including writer Yoko Ogawa as well as 77 Japanese athletes who won gold medals at the Tokyo Olympics and Paralympics.
   A total of 90 people will receive the Medal with Purple Ribbon, an award for those with accomplishments in arts, education or sports, for autumn 2021, including Ogawa, 59, and Yui Ohashi, a 26-year-old swimmer who won two gold medals at the Tokyo Olympics.
   Five Tokyo Games gold medalists, including Yukiko Ueno, the 39-year-old ace pitcher of the national women's softball team, and 29-year-old judoka Shohei Ono, will be awarded the medal for the second time.
   The awards will be made official on Wednesday.
   Ogawa won the renowned Akutagawa award for up-and-coming authors of pure literature for the novel "Ninshin Calendar" in 1990.

最新ニュース

写真特集

最新動画