世界ワクチン70%接種を支持 議長国イタリアが表明―気候変動は調整難航も・G20サミット開幕
【ローマ時事】20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が30日、ローマで開幕した。新型コロナウイルス対策が議題となり、議長国イタリアのドラギ首相は「来年半ばまでに全世界の人口の70%がワクチンを接種するという世界保健機関(WHO)の目標を支持する」と表明し、対策を急ぐ必要性を訴えた。
会議が対面で行われるのは2019年の大阪サミット以来2年ぶりで、バイデン米大統領ら各国首脳が出席。ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席は現地入りを見送った。岸田文雄首相はオンラインで参加し、「7割接種目標」を支持すると述べた。
ドラギ氏はこの中で、ワクチンに関して「先進国への偏りは倫理的に受け入れ難い」と指摘し、途上国への公平な分配や支援が不可欠という認識を示した。バイデン氏は「債務軽減などを通じた途上国支援」の必要性を強調した。
サミットでは気候変動問題も焦点。日本を含む先進各国は、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標年次を「2050年」としているが、習主席はオンラインで目標を「2060年」と改めて表明。中国が従来目標にとどめたことで、合意に向けた調整は難航しそうだ。(2021/10/30-23:38)
G-20 Summit Begins in Rome
A two-day meeting of leaders from the Group of 20 advanced and developing countries began in Rome on Saturday.
U.S. President Joe Biden and other leaders are expected to make remarks on the first day as participants will discuss rising energy prices amid a global spike in demand for natural gas, as well as new international rules on taxation to prevent tax avoidance by multinational corporations.
On the second day, the G-20 leaders will discuss mainly climate change, after which they will aim to adopt a joint statement.
It is the first in-person G-20 summit since the 2019 meeting in Osaka, western Japan. Japanese Prime Minister Fumio Kishida will be participating online.
Rising gas prices are believed to be fueled mainly by the global economic recovery from the novel coronavirus crisis.
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