2021.09.04 07:09Nation

衆院選、10月31日以降が濃厚 初の任期満了後投開票へ

 首相が3日、自民党総裁選不出馬を表明したことで、次期衆院選の投開票が衆院議員の任期が満了する10月21日より後にずれ込む見通しとなった。現行憲法下で初のケース。投開票は同31日以降が有力だ。
 自民党は総裁選挙管理委員会で、総裁選の日程を「9月17日告示、29日投開票」と決定済み。29日に新総裁を選出し、その後に首相を指名する臨時国会が召集される見通しだ。
 新首相が臨む衆院選は(1)任期満了(2)衆院解散―によるものの2通りに分けられる。
 公職選挙法は任期満了に伴う衆院選について、国会が開かれている場合は閉会日翌日を起点に24日から30日の間に投開票を行うと規定。国会が9月30日以降に召集されるため、任期満了前最後の日曜日に当たる10月17日には間に合わない。
 10月24日の投開票も、9月30日に直ちに国会を閉会する必要があり、新首相による組閣などを考慮すると非現実的だ。最も早くて10月31日になるとみられ、11月14日投開票が最も遅いパターンだ。
 新首相が就任後、間を置かずに衆院を解散すれば「10月5日公示、17日投開票」も理論上は可能だが、戦後の解散から投開票までの最短日数は20日間。自治体の準備に一定期間が必要なためで、5日公示に間に合わせるのは事実上不可能だ。
 24日投開票も日程的には窮屈。このため、31日以降の投開票が現実的となる。投開票は解散から40日以内とする憲法の規定により、任期満了日の10月21日に解散すれば、11月28日投開票まで延ばすことが可能だ。
 菅首相はこれまで「10月17日投開票」を軸に検討してきた。衆院議員の不在を避ける観点もあり、政府が任期満了に伴うこの日程での実施を9月下旬にも閣議決定するとの見方が出ていたが、退陣を受けて白紙に戻った。(2021/09/04-07:09)

2021.09.04 07:09Nation

Japan Election before End of Lower House Term Now Unlikely


Prime Minister Yoshihide Suga's decision to resign later this month has made virtually impossible for Japan to hold an election for the House of Representatives by the Oct. 21 expiration of the term of members of the lower chamber of the Diet, or Japan's parliament.
   According to people familiar with political affairs, the general election is now highly likely to be held on or after Oct. 31.
   Under the country's postwar Constitution, no lower house election has taken place after the four-year term's expiration.
   On Friday, Suga abruptly announced that he will not run in the ruling Liberal Democratic Party's leadership race set for Sept. 29, suggesting that he will step down as prime minister when his term as LDP chief expires the following day.
   Suga's successor is expected to be elected prime minister at an extraordinary Diet session to be convened soon.

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