臨時国会、来月召集論 菅首相、解散余地でけん制か―政府・自民
政府・自民党内で26日、野党が求めている新型コロナウイルス対策の補正予算案を審議する臨時国会について、自民党総裁選挙(9月17日告示、同29日投開票)前の召集論が浮上した。菅義偉首相(自民党総裁)は衆院選前に総裁選を行う意向を固めているが、首相サイドにはお膝元の横浜市長選敗北などで求心力が低下する中、総裁選前の衆院解散の余地を残すことで、党内の「菅降ろし」をけん制する狙いもありそうだ。
立憲民主党の安住淳国対委員長は26日、国会内で自民党の森山裕国対委員長と会談し、9月7~16日に臨時国会を開き、コロナ対策の予備費を積み増すための2021年度補正予算を成立させるよう求めた。
会談後、森山氏は記者団に「(総裁選などで)一定の政治空白が予測される。しっかりと予備費で対応できるようにすることは必要だ」と述べ、含みを残した。自民の佐藤勉総務会長も記者会見で「今後のコロナ対策にも資する」と語った。
森山、佐藤両氏は首相の側近。仮に野党の要求を受け入れて9月16日に臨時国会を閉会した場合、公職選挙法の規定で衆院選は同28日公示、10月10日投開票の日程が出てくる。また、9月16日に首相が衆院解散に踏み切る可能性も残る。
一方、野党は支持率が下落傾向にある首相を相手に衆院選を戦った方が有利と判断しており、総裁選での「菅降ろし」を警戒している。臨時国会が開かれていれば不測の解散が誘発される可能性も否定できないことから、立民中堅は「総裁選後は誰になってもご祝儀相場で支持率が回復する。菅首相のままが一番だ」と語った。(2021/08/27-07:13)
Extraordinary Diet Session in Sept. Emerges as Option
Speculation emerged Thursday among members of the government and ruling Liberal Democratic Party that an extraordinary session of the Diet, Japan's parliament, will be convened next month.
Under the scenario, the extraordinary session would start before the LDP leadership election Sept. 29, according to government and party members.
Prime Minister Yoshihide Suga plans to hold the LDP race before the next election of the House of Representatives, the lower chamber of the Diet.
But holding an extraordinary session next month would give him an option to dissolve the all-important chamber before the party election.
Suga's side apparently aims to keep in check LDP members who hope to block his re-election after he was pummeled by the defeat of his close ally in Sunday's mayoral election of Yokohama, Suga's home territory.
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