友との別れ、「いつかまた」 南スーダン選手団、帰国の途へ―五輪、前橋でキャンプ
東京五輪・パラリンピックに向けて前橋市で長期キャンプを行っていた南スーダンの陸上選手団が26日、大会延期を経て1年9カ月にわたった同市での滞在を終え、帰国の途に就いた。市役所では、選手団5人の練習や生活を支えた市民ボランティアらが集まり、成田空港に向かうバスを見送った。
埼玉県飯能市の平沢絵美さん(20)と前橋市の総見結さん(20)は、高校卒業前に一緒に陸上の練習に励んだ友人のモリス・ルシア選手(20)と抱き合って別れを惜しんだ。平沢さんは「寂しい。(選手団は)愛情深くて人間的にも尊敬できた」とこれまでの交流を振り返った。ルシア選手には3人おそろいのストラップを贈ったといい、「いつか会いに行きたい」と語った。
市役所では「お見送り会」が開かれ、山本龍市長が「寂しくなるが、故郷での活躍を祈っています」とあいさつ。新たに設けた「前橋市スポーツ親善大使」の第1号として、選手団に委嘱状を渡した。
グエム・アブラハム選手(22)は「戻って家族と会えるのはうれしいが、前橋を離れるのは悲しい」と複雑な心境を語った。アクーン・ジョセフ選手(19)は日本語で「ありがとうございます、前橋」と謝意を伝えた。
南スーダンは、長期の内戦を経て2011年に独立。選手団は19年11月に来日していた。(2021/08/26-20:32)
South Sudan Athletes Bid Farewell to Japan after 21-Month Stay
South Sudanese runners who came to Japan for the Tokyo Olympic and Paralympic Games began their journey home on Thursday after their 21-month-long stay in Maebashi, Gunma Prefecture, eastern Japan.
Citizen volunteers who supported the five athletes during their training in the city waved the runners goodbye as their bus left for Narita International Airport in Chiba Prefecture, east of Tokyo.
The South Sudanese athletes and a coach arrived in Japan in November 2019 to train and stayed in Maebashi during the one-year postponement of the Tokyo Games due to the novel coronavirus pandemic.
Lucia Moris, 20, who ran in the women's 200-meter race at the Tokyo Olympics, was met with hugs from Emi Hirasawa and Yu Somi, both aged 20, as they exchanged farewells. The three had practiced together before Hirasawa and Somi graduated from high school.
"I'm sad," Hirasawa said. "(The South Sudanese athletes) were loving people whom I could look up to."
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