自民総裁選、岸田氏が出馬表明 菅首相との対立軸鮮明―来月29日投開票決定
自民党の岸田文雄前政調会長(64)は26日、衆院議員会館で記者会見し、9月の党総裁選に立候補すると表明した。総裁選挙管理委員会は総裁選日程を「9月17日告示、同29日投開票」と決定。菅義偉首相(72)も再選を目指す意向を示しており、目前に迫る衆院選に向け、2人を軸に「選挙の顔」を選ぶ選挙戦が展開されそうだ。
岸田氏は昨年9月に続く2回目の出馬。岸田派総会で出馬を伝えた後、会見に臨んだ。首相の新型コロナウイルス対策に触れ、「国民の間には政治が応えてくれないとの切実な声が満ちあふれている」と断言。「政治生命を懸けて新しい選択肢を示す」と語った。
政策面では「自助・共助・公助」を掲げる首相との対立軸として「助け合う社会」を打ち出した。「中間層の拡大に向け『令和版所得倍増』を目指す」と述べ、派の創始者の池田勇人元首相に倣った格差是正重視の経済政策を掲げた。
コロナ対策に関しては「安易な楽観論に陥らない」と強調。具体策として(1)野戦病院設置など病床確保(2)教育委員会単位の一斉休校(3)年内の経口治療薬普及―を挙げた。人流抑制を強力に進める法改正の検討も表明した。
在職が5年を超えた二階俊博幹事長を念頭に、総裁を除く党役員の任期(1年)を連続3期に限定し、中堅・若手を大胆に登用すると説明。地元広島の参院選買収事件を踏まえ「政治とカネの問題は丁寧に説明し、透明性を高める」と語った。
岸田氏は衆院広島1区選出で当選9回。前回総裁選は5派閥から支持を得た首相に大差で敗れた。今回は岸田派以外に支持を広げ、党員に浸透できるかがカギとなる。
一方、首相は26日、視察先の東京・吾妻橋で記者団に「時期が来たら出馬したい。それに変わりはない」と改めて語った。(2021/08/26-19:35)
Kishida Launches LDP Leadership Bid
Fumio Kishida, former policy head of Japan's ruling Liberal Democratic Party, declared his candidacy Thursday for the party's leadership election next month.
Kishida, 64, made the announcement at a news conference after the LDP decided the same day to hold the race for LDP president on Sept. 29.
As current President Yoshihide Suga, the prime minister, has signaled his intent to seek re-election, the race is expected mainly to be a battle between Suga and Kishida. The victor will be the face of the party in the next House of Representatives general election.
"Public trust, which is at the core of politics, is crumbling," Kishida said of the reason for his bid. "I want to win back trust and protect democracy."
He said he will appoint middle-ranked and young LDP members to important party posts, proposing to cap the maximum length of tenures for party executives excluding the president at three consecutive one-year terms.
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