あおり運転摘発100件 事故23件、1人死亡―厳罰化1年・警察庁
警察庁は26日、あおり運転を厳罰化するため「妨害運転罪」を新設し、昨年6月に施行された改正道交法についてまとめた。今年6月までの1年間で警察による摘発は100件(96人)に上る一方、人身事故は23件起き、重傷を負った1人がその後死亡した。
摘発でドライブレコーダーが活用されたのは9割超の93件で、重要な証拠になった。警察当局は、あおり運転の被害を受けた場合は安全な場所に避難して通報するとともに、映像を残すよう呼び掛けている。
摘発内容は急ブレーキが24件で最多。蛇行や急な進路変更が20件、後方からの異常な接近と幅寄せがいずれも16件で続き、高速道路上で駐停車する行為も9件あった。加害者が自転車のケースは4件だった。
都道府県別では大阪が11件で最多。加害者の年代別では40代が31人で最も多く、30代19人、50代18人と続いた。
29件は悪質なケースだとして、罰則が通常(3年以下の懲役または50万円以下の罰金)より重い「著しい危険」(5年以下の懲役または100万円以下の罰金)が適用された。
あおり運転が原因の人身事故のうち、当事者が重傷を負ったのは2件。うち1件は愛知県小牧市で1月に起きた事故で、原付きバイクを運転していた14歳の少年が別のバイクからあおり運転を受け、トラックに衝突してその後死亡した。
妨害運転罪以外では、警察が道交法の「車間距離保持義務違反」で取り締まりをした件数は1万1510件で、高速道路上が大半だった。自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪を適用したケースは30件あった。(2021/08/26-10:22)
Japan Logs 100 Road Rage Cases in 1st Year under Revised Law
In the year since the revised road traffic law came into effect in Japan in June last year to toughen penalties for road rage cases, 100 such cases involving a total of 96 offenders had been reported, the National Police Agency said Thursday.
Of the total, 23 incidents caused bodily injury, with one victim confirmed dead after being seriously wounded.
In 93 cases, or more than 90 pct of the total, dashboard camera footage was used as important evidence. The police are calling on drivers to save the data of such footage, as well as evacuate to a safe place and report to the police, if they face road rage incidents.
Of all road rage cases reported, sudden braking accounted for 24, followed by 20 cases each of meandering and sudden course changes and 16 cases each of abnormal approach from the rear and that from the side. There were also nine cases of parking or stopping on expressways.
Meanwhile, bicycle drivers were offenders in four cases.
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