茂木外相、仲介外交で存在感狙う 15日から中東歴訪、中国も念頭
茂木敏充外相は15~24日の日程で中東7カ国・地域を歴訪する。緊張緩和に向けた対話を促し日本の存在感をアピールし、「自由で開かれたインド太平洋」構想についても理解を求める考え。米国の中東への関与が薄まる一方、地域への中国の進出が徐々に広がっており、こうしたことも念頭に置いた訪問となる。
茂木氏は16~18日の日程でパレスチナ自治区とイスラエルを訪問、双方の外相らと会談する。22日にはイラン新政権の外相と会談。ライシ大統領就任後、先進国の閣僚訪問は初めてといい、核合意維持へ交渉の早期再開を呼び掛ける。エジプト、ヨルダン、トルコ、カタールも訪れる。
日本はエネルギーを中東に依存しており、地域の安定は安全保障にも直結する。伝統的に中東各国と良好な関係を維持してきた経緯から、「時間をかけて信頼醸成を図り、交渉にふさわしい環境をつくる」(外務省幹部)ことを目指す。
中国は新型コロナウイルス感染拡大後、中東地域へのワクチン供与を積極的に進めるなど、影響力を拡大している。米国がアジア重視の姿勢を示し、存在感が低下したことが背景にあり、イランは中国と経済・軍事面での協力を強化する25年に及ぶ包括協定を締結した。茂木氏は今回の歴訪で「法の支配」の重要性などを訴える予定だ。(2021/08/13-21:13)
Motegi Hoping to Boost Presence thru Mideast Mediation
Foreign Minister Toshimitsu Motegi is set to visit the Middle East between Sunday and Aug. 24, aiming to boost Japan's presence by encouraging dialogue to ease tensions in the region.
He is also planning to seek the region's understanding for Japanese efforts to realize a free and open Indo-Pacific.
The trip will be made with China's growing presence and the United States' waning influence in the Middle East in mind.
For three days from Monday, Motegi will visit the Palestinian autonomous region and Israel to talk with his counterparts there.
On Aug. 22, Motegi plans to meet with his Iranian counterpart, following the launch of the country's new administration.
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