衆院、2倍超の選挙区増加 参院は「3倍未満」変わらず―1票の格差
総務省が4日発表した1月1日現在の住民基本台帳人口に基づき、時事通信は衆参両院の選挙区の「1票の格差」を試算した。衆院で格差が2倍を超えたのは15選挙区。前年は6選挙区だった。2017年の大幅な区割り変更後、19年まで2倍以上の格差は生じていなかったが、前年に続き2倍超となった。
選挙区別で最少だったのは鳥取1区(鳥取市など)で27万4046人。最多は東京22区(調布市など)の56万962人で、最大格差は2.047倍となり、前年の2.016倍から拡大した。
前年最多だった東京9区が続き、神奈川15区、東京13区、兵庫6区と前年と同じ5選挙区が並んだ。少ない選挙区では2番目が鳥取2区、次いで福島4区、広島5区、栃木3区の順だった。
集計の手法と時期は異なるが、6月に公表された20年国勢調査の速報値では20選挙区が2倍以上となり、衆院議員選挙区画定審議会が区割り見直しに着手している。
参院では、議員1人当たりの選挙区別人口が最少の福井37万9430人に対し、最多の宮城が112万9781人。最大格差は2.978倍で前年の2.967倍からわずかに広がったが、3年連続で3倍未満に収まった。格差は神奈川が2.963倍、東京が2.920倍で続き、2倍を超えたのは前年と同じ21選挙区だった。(2021/08/04-20:32)
More Lower House Districts Have Vote-Value Gap of Over 2 Times
Fifteen constituencies in Japan's House of Representatives had vote-value disparities of over two times compared with the least populated electoral district as of Jan. 1, up sharply from a year before, Jiji Press estimates showed Wednesday.
Last year, six electoral districts in the lower chamber of parliament had vote-value gaps above two times, marking the first time that the disparity exceeded the level since a drastic redrawing of the electoral map in 2017.
The No. 1 constituency in Tottori Prefecture had the smallest population, at 274,046, while the No. 22 constituency in Tokyo had the largest population, at 560,962.
As a result, the weight of a single vole in the Tottori No. 1 constituency was 2.047 times greater than that in the Tokyo No. 22 constituency. Last year, the maximum disparity was 2.016 times.
The estimates are based on resident register data from the internal affairs ministry.
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