大正製薬、防災分野に進出 備蓄用リポビタンを開発
大正製薬(東京都豊島区)は、地震や水害などの自然災害が多発する中、自治体や企業向けの防災分野に進出する。長期保存が可能な備蓄用食品として、飲み水が不足しがちな災害時でも摂取しやすいゼリー飲料を開発。既に防災用品のカタログ業者と商談を進めており、月内に販売を開始する。
備蓄用の「リポビタンゼリー長期保存用」は、防災用食品を製造するワンテーブル(宮城県多賀城市)の技術により、常温で5年間の保存が可能。1袋200キロカロリーでカフェイン、アレルギー物質を含まず、安心してエネルギーや水分を補給できる。
大正製薬によると、乾パンやクラッカーといった乾いた備蓄食品だと、高齢者や子どもが飲み込みにくいといった課題があるという。販路は企業や自治体向けが中心だが、一般向けも自社の通販で取り扱う。
災害用の備蓄食品では、食品メーカーが定番商品の長期保存化の動きを進める。カゴメは賞味期限が5年半の野菜ジュースやスープを発売し、年々売り上げを伸ばしている。井村屋(津市)が販売する5年保存可能なようかんも好評で、主力商品の一つとなっている。
定番商品の備蓄には、被災者が普段と同じものを食べることで安心できるという利点がある。消費しながら備蓄する「ローリングストック」も容易で、「見慣れたパッケージで想像できる味だと、期限が切れるときに口にしやすい」(大正製薬)として、需要が伸びているという。(2021/07/12-16:28)
Taisho Pharmaceutical to Enter Disaster-Related Goods Biz
Taisho Pharmaceutical Co. will enter the business of disaster-related goods for sale to municipalities and companies, in response to an increase of natural disasters such as earthquakes and floods in Japan.
The Tokyo-based company, known for its "Lipovitan" energy drink series, has developed a jelly energy drink under the series as a stockpile food item with a long shelf life for consumption in times of disaster, when drinking water is often in short supply.
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