家具店で食品「量り売り」 異業種が巣ごもり狙い―イケア、無印
イケアや無印良品など家具、日用品を扱う企業が食品の「量り売り」に力を入れている。新型コロナウイルス禍に伴う食品の持ち帰り・巣ごもり需要の高まりが背景。食品スーパーとひと味違った商品を、必要な分だけ購入できる便利さを売りに、新たな集客につなげたい考えだ。
スウェーデン発祥の家具大手イケアは5月、「イケア新宿」(東京)で、同社として世界初となる量り売りの持ち帰りサービスを始めた。1階に「スウェーデンバイツ」の名称で専用コーナーを設け、北欧風の食品を販売。エンドウ豆のタンパク質、オーツ麦、ジャガイモなどを使った代替肉ミートボール「プラントボール」は100グラム当たり400円と決して安くはないが「30代から40代の女性を中心に人気」(広報)という。
良品計画は、「無印良品 東京有明」(東京)や、「無印良品 港南台バーズ」(横浜市)といった大型店で、食品などの量り売りを強化した。「必要な量だけ無駄なく買えることがお客さまのニーズにマッチした」(商品開発担当)といい、ピスタチオなどナッツ類や有機栽培のコーヒー豆の売れ行きが好調だ。
魔法瓶メーカーのサーモス(東京)が昨年、東京・大手町で始めたテークアウト専門のコーヒーの量り売りサービスも、飲みたい量だけ無駄なく購入できると好評。各社は、食べ残しを出さない量り売りの商品を充実させ、「長く利用していただきたい」(良品計画)と売り上げ増に期待している。(2021/06/20-07:16)
Homeware Firms in Japan Selling Food by Weight
Homeware retailers in Japan are focusing on selling food by weight to meet growing demand from consumers who want to eat at home due to the COVID-19 pandemic.
They are trying to broaden their customer base by offering food items not seen in supermarkets to people who want to buy just as much as they need. Selling food by weight is also an attempt to reduce waste.
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