2021.04.18 07:33Business

「コロナ保険」契約急伸 感染時家計に不安―生保業界

 新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、生命保険会社の対応商品の契約が急速に伸びている。T&Dホールディングス傘下の太陽生命保険が昨年9月に投入した業界初のコロナ対応保険は、約8カ月で契約件数が10万件を突破し、同社では過去10年で最も速いペースを記録した。背景には、感染した場合の収入減や急な出費など家計に対する不安がある。
 新型コロナに感染すると、入院や療養を余儀なくされる。一時的に収入が急減したり、食品宅配などの利用で出費がかさんだりする恐れがある。
 太陽生命は、コロナ感染に対応した個人向け入院保険を発売。コロナなどの感染症と診断された場合、日帰り入院や自宅療養も含め、入院一時金として最大40万円を支払う。広報担当者は「コロナ感染への不安が強い中、社会のニーズに応えられた」と話す。
 第一生命保険は今月9日、一時金は一律10万円だが、コロナ感染拡大の状況によって保険料が変動する保険を投入。契約数は1週間ほどで約3000件に上った。富国生命保険は、医療保険の加入者なら追加の保険料なしで、コロナなどの感染により入院した場合、一時金を2倍にする保険を昨年12月に発売。各社が工夫を凝らしている。
 生命保険協会の根岸秋男会長(明治安田生命保険社長)は「各社が多様な商品の開発を進めることは、業界にとって望ましい」と語る。コロナ禍が長期化する中、今後もさまざまなニーズを捉えた新たな保険商品が登場しそうだ。(2021/04/18-07:33)

2021.04.18 07:33Business

Sales of COVID-19 Insurance Products Surging in Japan


With the COVID-19 epidemic continuing, sales of life insurance products related to the novel coronavirus are surging in Japan amid concerns over the financial damage that people may suffer if they get infected with the virus.
   At Taiyo Life Insurance Co., sales of its COVID-19 insurance product, released in September last year as the first such product in the Japanese life insurance industry, exceeded 100,000 contracts about eight months after release, the fastest pace for a product of the company to pass the threshold in 10 years.

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