みずほ銀、頭取交代の延期検討 システム障害検証に集中
みずほフィナンシャルグループ(FG)が、4月1日付で予定していたみずほ銀行の藤原弘治頭取の交代を延期する方向で検討に入ることが15日、分かった。2月末から4度にわたり発生したシステム障害の原因究明と再発防止に向けた検証作業に集中させるためとみられる。発表済みのトップ人事を延期するのは異例。
みずほFGは2月19日、4月1日付で藤原頭取の後任に加藤勝彦常務執行役員を充てる人事を発表した。しかし、2月28日に現金自動預払機(ATM)の8割が一時停止するシステム障害が発生。その後3月3、7、11日に立て続けにトラブルが起きた。
藤原頭取はこの間、2度にわたり記者会見し、「原因究明をしっかりして再発防止に努めることが最大の職責」と話していた。
金融庁はみずほ銀行と親会社のみずほFGに対し報告命令を発出、3月末までに原因や再発防止策に関する報告を求めている。ただ、4度の障害はいずれも事象や要因が異なり、根本的な原因究明には時間がかかるとみられる。このため、3月末の報告は部分的な検証結果にとどまる可能性が高く、藤原頭取が継続して陣頭指揮に当たることが適当と判断したもようだ。
一方、みずほFGの坂井辰史社長も月内に記者会見する方向で調整している。(2021/03/16-01:15)
Mizuho Mulling Putting Off CEO Change at Banking Unit
Mizuho Financial Group Inc. is considering postponing a plan to replace the CEO of its Mizuho Bank unit in an effort to focus on addressing a series of system glitches that hit the lender, sources familiar with the matter said Monday.
It is unusual that a plan for a change in a top corporate executive that has already been announced will be put off.
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