向上心胸に、憧れの舞台へ=小笠原、伸びしろに期待も―米大リーグ
小笠原のナショナルズ入団が決まった。神奈川・東海大相模高からドラフト1位で2016年に中日入りした左腕。プロ10年目の節目で、小学生の頃から憧れていた米大リーグの舞台へ飛び込む。
1年目から先発機会を与えられたものの、左肘の不調に苦しんだ時期もあり、規定投球回に初めて達したのは6年目の21年。入団時の期待度からすれば遅咲きとも言えるが、地道な鍛錬で成長した。
栄養面やトレーニング方法を独学。180センチ、93キロの屈強な体をつくり、4年連続で規定投球回をクリアした。近年はオフに単独渡米し、マイアミやシアトルの施設で練習。プロ入り後に身に付けた英語、スペイン語を駆使して元大リーガーらと交流し、ツーシームの習得などにつなげた。
同じ左腕の菊池(エンゼルス)、今永(カブス)と比べて日本での実績は乏しく、球速もその2人に劣る。それでも27歳の年齢から、伸びしろを期待されていると大リーグ関係者は言う。ナショナルズは昨季のチーム防御率が30球団中23位の4.30で、大きく負け越した。投手陣の立て直しは急務となっている。
小笠原は「野球をやめるまでは突き詰めて上を目指す」。向上心を胸に活躍の日を思い描いている。(時事)
[時事通信社]
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