水原被告に禁錮4年9月求刑=「相当の刑期必要」―米検察
【ニューヨーク時事】米連邦検察は23日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告(40)に対し、禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分を求刑した。西部カリフォルニア州の裁判所に提出した書面で明らかにした。量刑は2月6日に宣告される。
検察は書面で、「被告の行為は経済的損害だけでなく、大谷選手の一番の財産である評判や信用をも傷つけた」と糾弾。「このような裏切りや強欲には相当の刑期が必要だ」と強調した。
一方、水原被告が早期に司法取引に応じ、検察側の負担軽減に協力したとも指摘。「順法精神の表れ」だとして、最長禁錮33年の可能性があった求刑が大幅に差し引かれた。
水原被告側も23日、量刑に関する意見書を提出。「深刻なギャンブル依存症であり、既に評判や経歴は損なわれて罰を受けている」として、禁錮1年6月が妥当だと一段の軽減を訴えた。
水原被告は2021年11月~24年3月、違法賭博で抱えた借金返済のため大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を不正に送金。検察は今回の求刑で、大谷選手に同額を返済するよう求めているが、書面によると水原被告に「返済能力はない」という。
[時事通信社]
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