ルビオ国務長官が就任=対中強硬、ヒスパニック系初―米
【ワシントン時事】米上院本会議は20日、トランプ大統領が外交のかじ取り役となる国務長官に指名したマルコ・ルビオ氏(53)の人事案を全会一致で承認した。国務省によると、第72代国務長官に就任。第2次トランプ政権で最初の閣僚となった。
ルビオ氏は承認に先立つ公聴会で「国務省が最優先すべきは米国だ」と強調し、トランプ氏が掲げる「米国第一」の姿勢を鮮明にした。21日には大統領就任式に出席するため訪米した岩屋毅外相と会談する。
ルビオ氏の両親はキューバ移民で、ヒスパニック系の国務長官就任は初めて。2010年に上院議員に初当選し、16年の大統領選でトランプ氏と共和党候補指名を争って敗れた。「対中強硬派」として知られ、20年には中国政府が制裁を科している。
一方、米メディアによると、上院軍事委員会は、国防長官に指名された元テレビ司会者の退役軍人ピート・ヘグセス氏(44)の人事案を賛成多数で可決した。政府や軍の要職経験がなく複数の疑惑が浮上する同氏にとって、最初の関門を突破した格好。ただ、民主党議員は全員反対に回り、本会議での承認が難航する可能性もある。
このほか、中央情報局(CIA)長官に指名されたジョン・ラトクリフ元国家情報長官(59)も、上院情報委員会で賛成多数で人事案が承認された。
[時事通信社]
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