2025-01-17 18:48経済

LINE子会社元従業員への課徴金勧告=出前館株巡りインサイダー―監視委

 証券取引等監視委員会は17日、LINE(現LINEヤフー)の韓国子会社で働いていた40代の元従業員男性に対し、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。出前館との資本業務提携交渉に関わっていたLINE従業員から事前に情報を得て、出前館株の取引を行ったという。課徴金額は1464万円。
 出前館は2020年3月26日午後、LINEを引受先の一つとする第三者割当増資を行い、同社と資本業務提携すると発表した。
 監視委によると、LINE従業員は株式引き受けに関する情報を、外国籍の元従業員に伝達。元従業員は第三国に開設した親族名義の証券口座を使い、3月11~26日午前に出前館の計1万6600株を計1108万6300円で買い付けた。公表後に売却し、約615万円の利益を得ていた。
 LINEヤフーは17日、「関係者に深くおわびする。今後、再発防止に努める」とのコメントを発表した。 
[時事通信社]

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