大記録支えた精神力=「完全試合」に誇り―岩瀬さん・野球殿堂
岩瀬仁紀さんは殿堂入りの一報を聞き、「うれしいと同時に、本当にいいのかなという気持ちになった」。謙虚な口ぶりに似合わず、中日で主に抑えとして残した成績は圧倒的だ。
1年目から15年連続で50試合以上に登板。現役最後のシーズンとなった2018年も48試合に投げた。1002試合登板、407セーブは史上最多。伝家の宝刀スライダーや体の丈夫さに加え、誰にも負けない精神力があった。
1999年に中日入団。当時監督だった故星野仙一さんら首脳陣は厳しかった。「やられてくよくよしている時間はない。反省はするけど、常に前を向いていかないといけないと学んだ」。結果を振り返らず突き進むうちに、心が鍛えられた。
真骨頂を示したのが、日本一を決めた07年の日本シリーズ第5戦。山井大介さんとの継投で完全試合を達成し、「もう出てこないんじゃないか、というぐらいのリレー。今でも(思い返すと)ぞくっとするぐらい緊張感が走る」。そして、この年を含め日本シリーズに6度出場し、通算防御率0.00。この数字も左腕のすごみを表している。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
イチローさんのスピーチ要旨=野球殿堂
-
石破首相、下請法改正案「早期提出」=中小企業経営者と車座対話
-
男女の高校野球に視線=引退後のイチローさん―野球殿堂
-
大器に成長の跡=王鵬、新三役へ着々―大相撲初場所
-
掛布さん、阪神一筋の4番=ミスタータイガースが栄誉―野球殿堂
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕