富沢さん「長生きしてよかった」=野球殿堂
特別表彰で殿堂入りした元審判員の富沢さんは、1955年から35年間、多くの歴史的瞬間に立ち会った。とりわけ強く印象に残っているのは、王貞治さんが77年に当時の世界記録を超える通算756本塁打をマークした試合で、球審を務めたこと。通知式ではその王さんと同席。「感慨深いものがある」との談話を寄せた。
72年には米国の審判学校に自費で留学。その後に審判員の留学制度を確立するなど、技術向上に尽力した。スピーチでは感謝の意を伝え、左手で力強くガッツポーズ。「93歳でこんな幸せな日を迎えられるとは夢のよう。長生きして本当によかった」とコメントした。
[時事通信社]
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