「異動迫り、急いで金塊盗んだ」=元行員供述、換金し穴埋めか―三菱UFJ貸金庫窃盗・警視庁
三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客の資産が盗まれた事件で、逮捕された元行員今村由香理容疑者(46)が、警視庁の調べに「異動が迫っていると感じ、急いで金塊を盗んだ」と話していることが16日、捜査関係者への取材で分かった。
「過去にランダムに貸金庫を開けた際、金塊が預けられているのを知った。多額の現金をつくれると思った」とも供述。警視庁捜査2課は、発覚を防ぐため、顧客から盗んだ現金を異動前に補填(ほてん)する目的で、金塊に目を付けたとみて調べる。
同課によると、窃盗の被害に遭った顧客は少なくとも約60人、貸金庫から盗んだ現金や金塊は総額17億円相当に上り、少なくとも10億円の損失を出した外国為替証拠金取引(FX取引)などに流用していたとみられる。
捜査関係者によると、今村容疑者は2024年10月、練馬支店から玉川支店へと異動となったが、貸金庫から金塊を盗んだのは同年9月だったとされる。
金塊は籠に入れ、他の行員から見えないように上から布をかぶせて運搬し、自分のデスクの引き出しなどに保管。かばんに入れて持ち帰った後、質入れし、現金を盗んだ顧客の穴埋めに回していた。
今村容疑者が貸金庫に顧客が入れなくなる支店の窓口終了後を中心に、現金などの窃盗を繰り返していたことも判明。同容疑者は「いろんな人に迷惑をかけた」と反省の言葉を口にしているという。
今村容疑者は昨年9月下旬、練馬支店の貸金庫から顧客2人の金塊計約20キロ(2億6000万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された。
[時事通信社]
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