気力振り絞り、正攻法で=照ノ富士「自分の全てを」―大相撲初場所
横綱としての強い覚悟があった。黒星発進となった照ノ富士。「今場所やれることをやって駄目だったら、という思いがあった」。この日、母と妻子を館内に呼んでいた。悲壮な決意が胸の内にあったのかもしれない。
隆の勝にもろ差しを許したが、構わず前に出る。左で上手を引き、じっくりと攻めて寄り切った。幕内の本割で過去7勝5敗。優勝した昨年の名古屋場所では14日目に不覚を取り、決定戦で借りを返した相手だ。「一つ自信になる」。手応えを口にした。
初日は若隆景の右腕をいきなりたぐろうとして墓穴を掘り、「変なことを考えて悔いが残っていた」と振り返る。だからこそ、「自分の全てを出し切ってやりたい。後先を考えずやりたいと思った」。並外れた精神力。攻めあぐねても、信念が揺らぐことはなかった。
両膝の痛みや持病の糖尿病などで全休が続き、3場所ぶりに復帰した今場所。万全ではない中、一人横綱の責任感から土俵に上がることを決めた。「その日、その日でやれることをやる。そのことに変わりはない」。気力を振り絞り、場所を引き締めるつもりだ。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
「可能性高まらず」=南海トラフ、基準未満―気象庁
-
宮崎で震度5弱=高知、宮崎で津波観測―南海トラフとの関連、調査終了
-
NY株、もみ合い
-
NY円、157円台前半
-
宮崎で震度5弱=高知、宮崎に津波注意報―南海トラフとの関連調査・気象庁
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕