チャド大統領府襲撃、19人死亡
【ヌジャメナAFP=時事】チャドの首都ヌジャメナの大統領官邸が8日、武装集団の襲撃を受けた。政府によると、大統領警護隊との間で銃撃戦となり、武装集団側の18人、警護隊員1人が死亡した。≪写真は、2024年12月2日時点の西アフリカと中央アフリカにおけるフランス軍の撤退を示す地図≫
複数の治安筋によれば、武装集団は同日午後7時45分ごろ、官邸内で発砲を始めた。政府は、襲撃に参加したのは24人としている。
アブドゥラマン・クラマラー政府報道官兼外相はAFPに対し、襲撃に参加したうち「18人が死亡、6人が負傷した」と説明。警護隊員も1人が死亡、3人が負傷したと語った。
クラマラー氏は襲撃の数時間後、ベルトに銃を差し、兵士に囲まれた状態でフェイスブックに登場し、「状況は完全に制圧された。不安定化の試みは鎮圧された」と述べた。
AFP記者は現場付近で銃声を聞き、通りでは戦車を目撃した。
治安筋によると、襲撃に参加したのは、カメルーン、ナイジェリア、ニジェールとの国境地帯にあるチャド湖の西部地域で政府軍が戦っている、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」のメンバーのもよう。
旧フランス植民地のチャドは、サハラ砂漠南縁に広がるサヘル地域で、最後のフランス軍駐留地となっていたが、昨年11月末にフランスとの防衛協力協定を「時代遅れ」として打ち切った。現在、約1000人のフランス駐留部隊の撤退が進行中。【翻訳編集AFPBBNews】
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