邦人被告、核物質密輸の罪認める=「ヤクザ」幹部、ミャンマー武装勢力と共謀―米裁判
【ニューヨーク時事】ミャンマーの反政府武装勢力と共謀し、核物質や武器、麻薬を密輸しようとした罪で米国で起訴された日本国籍のエビサワ・タケシ被告(60)が8日、ニューヨークの連邦地裁に出廷し、罪を認めた。米司法省が発表した。
発表によると、被告は日本やタイ、スリランカなどにも犯罪ネットワークを持つ「ヤクザのリーダー」。米麻薬取締局(DEA)のおとり捜査官から、武装勢力へ売却するために米国製地対空ミサイルを買い取ろうとした上、購入代金の代わりに核物質や麻薬の密売を持ち掛けたなどとされる。2022年4月に逮捕された。
押収されたサンプルには、一定量を生産すれば核兵器への転用が可能なプルトニウムが含まれていた。量刑は今年4月9日に言い渡され、最高で終身刑が科される可能性がある。
DEAのミルグラム長官は声明で「わが国の安全保障を脅かす者は、容赦なく追及する」と強調した。
[時事通信社]
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