2025-01-09 12:48

5年間で70億円売り上げか=風俗スカウト、ランク付けし報酬―グループ幹部を再逮捕・警視庁

 スカウトグループ「アクセス」のメンバーが全国の風俗店に女性を紹介していた事件で、同グループが約5年間で紹介料など計約70億円を得ていたことが9日、警視庁への取材で分かった。
 同庁は組織の実態解明に向け、同日までに約70人態勢で特別捜査本部を設置した。同庁生活安全部に特捜本部が設置されるのは16年ぶり。
 捜査本部によると、アクセスはメンバーが約300人で、女性をスカウトし、島根県を除く全国のソープランドなど約350店に派遣。2019年7月ごろからの約5年間に、紹介料や顧問料として風俗店から計約70億円を受け取っていた。
 スカウトは紹介した女性が売春で稼いだ額などに応じ、「スーパーブラック」「ゴールド」などとランク分けされていた。ランクが上がるほど報酬が増える仕組みで、知人らをスカウトに勧誘した場合もボーナスが支給されていた。
 捜査本部は9日までに、大分県別府市のソープランドに20代女性を紹介したとして、職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で、アクセス代表遠藤和真容疑者(33)を再逮捕した。同容疑者の逮捕は3回目で、容疑を否認している。 
 このほか、女性に売春場所を提供したとして、売春防止法違反(場所提供)容疑で、埼玉県川口市西川口のソープランド経営者、稲毛大樹容疑者(30)ら2人も逮捕した。
 遠藤容疑者は昨年12月、別の20代女性をソープランドに紹介したとして、職業安定法違反罪で起訴されるなどしている。
[時事通信社]

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