好飛躍のイメージ描けず=小林陵、国内調整で巻き返しへ―W杯ジャンプ男子
【ビショフスホーフェン(オーストリア)時事】ノルディックスキーのジャンプ男子で伝統のジャンプ週間は6日、オーストリアのビショフスホーフェンで最終第4戦が行われ、小林陵侑(チームROY)は24位にとどまり、総合15位で連覇はならなかった。
4戦の中で好飛躍は何度かあったが1大会で2本そろわず、本来の姿は戻らなかった。試行錯誤の年末年始を「今季は(ジャンプ週間が)長く感じたが、いい経験になった。ここから上がっていければ」と総括した。
日本男子の作山憲斗ヘッドコーチは「イメージをすごく大事にする」と話す。今季はいい飛躍を思い描けず、ジャンプ台でうまく出せていない。
昨年11月のワールドカップ(W杯)開幕直前に体調を崩したのが原因だ。発熱して筋肉量が少し落ち、体のバランスも崩れたという。その影響で助走が安定せず、踏み切りでも十分に力が伝わっていない。自身の好調時の映像を見るなどもしたが、うまく動けず、いいイメージが湧きにくい。
シーズン後半に向けて国内で立て直しを図る。来週末のW杯は出場せず、帰国して札幌で専属のヤンネ・バータイネンコーチと練習する。2季前はジャンプ週間総合18位に終わったが、その後、世界選手権ラージヒルで銀メダルを獲得した。
作山コーチは「原因は明確。すごく心配しているわけではない。日本で少しリフレッシュして、頭の中を整理してもらえればいい」。巻き返しへ向けて改善できるか。
[時事通信社]
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