2025-01-04 04:20スポーツ

NBAへ揺るがぬ信念=富永、下部で雌伏の時―バスケットボール

立ち上がって試合を見詰めるマッドアンツの富永啓生(中央)=1日、米ニューヨーク州ホワイトプレーンズ
立ち上がって試合を見詰めるマッドアンツの富永啓生(中央)=1日、米ニューヨーク州ホワイトプレーンズ

 【ニューヨーク時事】バスケットボール男子で昨年のパリ五輪日本代表の富永啓生(23)。大学時代に米国で名をはせた左利きのシューターは、米プロ協会(NBA)を目指し雌伏の時を過ごしている。
 NBA下部のGリーグでペーサーズの傘下、マッドアンツに所属して初めてのシーズン。昨年11月30日に初得点を含む5得点を挙げたが、最近は出場機会に恵まれない。12月30日、今年1月1日とニューヨーク州で行われた2試合は、どちらも激しい接戦となった中、富永の出番はなかった。
 米ネブラスカ大の中心選手として活躍。昨春の全米大学選手権にも出場した。今の状況は、「思い描いていたのと違うところにはいる」。それでも下を向かず、練習では特に守備面を課題と受け止めて鍛錬。試合中はベンチにいても何かを吸収しようとするように、身を乗り出して戦況を見詰めている。
 今季は河村勇輝(23)がグリズリーズでNBAデビュー。同じ2001年生まれで日本代表に一緒に名を連ねた盟友とは連絡を取り合う仲で、「本当にすごくうれしい」と率直に喜ぶ。「彼に負けないように」と、大いに刺激を受けている。
 今年の目標は「もっともっと活躍できるようにアピールして、NBA選手になれるように頑張っていけたらいい」。信念は揺るがず、飛躍の日に向けて力を蓄える。 
[時事通信社]

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