大分東明、取り戻した強さ=高鍋戦を糧に初の8強―全国高校ラグビー
大分東明が強さを取り戻した。バックス陣が次々と防御網を突破し、自陣から一気にゴールまで運ぶ。国学院久我山とのシード校対決で圧勝し、初の8強入りを果たした。
高鍋との2回戦では、19―0から一時逆転される苦しみを味わった末に引き分け。抽選で3回戦進出が決まり、白田監督は「自分たちの足元を見詰め直す機会になった」。苦戦を反省し、戦術よりも精神面の立て直しを図った。
前半に17―0から国学院久我山に初トライを許した場面。高鍋戦が頭をよぎったというロックの石川波主将は、仲間の顔を見渡した。「みんな笑っていて、これは大丈夫だなと安心した」。前向きな姿勢が勢いを生み、セットプレーで立て続けに相手の反則を誘った。
試合中には選手同士でポジティブな言葉を掛け合い、チームが掲げる「エンジョイラグビー」を体現。5度目の出場で準々決勝にたどり着いた。石川波は「プレーしていて本当に楽しかった」。表情には充実感がにじんでいた。
[時事通信社]
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