「来年は復興元年に」=被災地で仕事納め―能登地震
元日に起きた能登半島地震の被災地では27日、市役所などで仕事納めとなった。多くは9月の豪雨にも見舞われ二重被災しており、市長らは「来年は復興元年にしたい」と意気込んだ。
石川県輪島市の市庁舎では年内業務最終日の27日も、市民が税務課や福祉課を訪れ、職員が対応に当たった。坂口茂市長は恒例の「仕事納め式」を見送る代わりに、各部署を回り「自ら被害を受けながらも、寝食を忘れて災害対応に当たってくれた」とねぎらいつつ、「『復興元年』となる来年も頑張っていきたい」と力を込めた。
同県珠洲市は市庁舎に隣接する産業センターで例年通り仕事納め式を行った。全国からの応援を含む職員約100人を前に、泉谷満寿裕市長は「心機一転、気合を入れ直して新たな年を迎えましょう」と呼び掛けた。
市役所では午後5時15分の閉庁時刻間際まで市民が途切れなく訪れ、職員が丁寧に対応した。正面玄関を掃除していた女性職員は「例年より砂が多い。きれいにしてまた来年から頑張りたい」と話した。
同県の馳浩知事は県庁で幹部職員に訓示し、「大変な1年だった。被災地の復旧復興は道半ばどころか、緒に就いたばかりだ」と強調。「来年は復興元年。(被災者が)生活と仕事のサイクルを回していく上で、県の役割は今まで以上に大きい」と職員を激励した。
[時事通信社]
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