2024-12-27 17:11

潜水手当不正、新たに86人処分=調査終了、総額6300万円に―海自

 海上自衛隊の潜水士が手当を不正に受給していた問題で、海自は27日、新たに8人の不正を認定し、別の部隊でも訓練や作業の実績がない支給があったとして、計86人を懲戒免職や停職などの処分とした。海自は一連の調査を終了。7月の公表分を含め、処分者は計160人、不正受給額は総額約6300万円となった。
 海自によると、8人は潜水艦救難艦「ちはや」と「ちよだ」に所属。訓練実績を偽って「飽和潜水」に関わる手当を計800万円不正に受給したとして、2人を懲戒免職、6人を停職とした。
 スキューバ潜水を行う潜水士の部隊も調査したところ、誤申告やずさんな管理で総額700万円超の過払いが判明。勤務を管理していた幹部4人を停職とするなど計78人を処分した。 
 不正は潜水艦救難艦に集中しており、海自はこの2艦で総額約5500万円の不正受給を認定。13人が免職、56人が停職となった。
 一連の不正ではこれまでに過払い分を含め約5100万円分を回収しており、時効分についてもOBらに自主返納を求める。
[時事通信社]

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