残業45時間超が4割=中学教諭、23年度の勤務―文科省
文部科学省は26日、公立小中高校教諭の勤務状況に関する調査結果を公表した。2023年度の月平均の残業時間を調べたところ、指針で定める「45時間以下」だった中学校教諭の割合は57.5%だった。文科省は、働き方はある程度改善しているものの、中学校では4割以上が45時間を超えており、依然として高い水準にあるとみている。
調査は都道府県、政令市、市区町村の教育委員会を対象に実施。それぞれ所管する学校に在籍する教員について調べた。
45時間以下だった高校教諭の割合は71.8%、小学校は75.2%だった。中学校教諭の残業時間は「45時間超~80時間以下」が34.4%、「80時間超」は8.1%だった。担当者は「中学校で45時間を超えている教諭が多い。教委と連携して、働き方改革の取り組みを強化したい」と話している。
調査手法が今回と異なるため、単純な比較はできないが、文科省は22年にも、勤務状況に関する調査結果を公表している。管理職や事務職員を含めた教職員を対象に22年4~7月の状況を調べたところ、中学校で「45時間以下」が46.3%だった。小学校は63.2%、高校は63.4%。
[時事通信社]
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