仏でバイル新内閣が発足=混迷打開、不安視
【パリ時事】フランスのバイル新首相(73)率いる内閣が23日発足した。経済・財務相に公的金融機関・預金供託公庫のエリック・ロンバール理事長(66)が起用された一方、バロ外相ら主要閣僚は軒並み留任。下院の不信任により発足後2カ月半で総辞職に追い込まれたバルニエ前内閣からの継続性が強く、政治の混迷打開につながるか不安視されている。
1月に退任したボルヌ元首相(63)が国民教育相、バルス元首相(62)が海外領土相として入閣。今夏のパリ五輪を万全の警備で成功に導いたダルマナン前内相(42)は法相に任命された。ルコルニュ国防相やルタイヨー内相、パニエリュナシェ環境相、ダチ文化相らは留任した。
バイル氏は新内閣を「経験豊かな集団だ」と自賛したが、野党は「挑発だ」(社会党幹部)と反発。マクロン大統領は内閣不信任に直面しても政治姿勢を変えていないと批判した。
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