11月消費者物価、2.7%上昇=電気・ガス代上昇、コメは伸び最大
総務省が20日発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が109.2と、前年同月比2.7%上昇した。39カ月連続のプラスで、3カ月ぶりに伸びが拡大した。電気・ガス代が政府の負担軽減策縮小で値上がりしたほか、米類が前月に続き過去最大の上昇率となった。
電気代の上昇率は9.9%(前月は4.0%)、都市ガス代の上昇率は6.4%(同1.8%)とプラス幅が拡大した。政府補助金が10月使用分(11月請求分)から縮小した影響が出た。
生鮮食品を除く食料は4.2%上昇と4カ月連続で伸び幅が拡大した。うち米類は63.6%上昇と比較可能な1971年以降で最大の伸び。24年産米の生産コスト増などが響いた。
米の値上がりで、おにぎりが7.2%、外食のすしが4.3%それぞれ上昇した。食料ではこのほか、チョコレートが原材料価格の高騰で29.2%上昇と75年2月以来の高い伸び。コーヒー豆は、主な原産国であるブラジルの天候不良で出荷量が減少し24.9%上昇と、比較可能な86年以降で最大の伸びだった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.9%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.4%それぞれ上昇した。
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