2024-12-19 20:00社会

「対応、遅くなかった」=オスプレイ飛行見合わせ―陸自トップ

記者会見で、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの飛行一時見合わせなどについて説明する陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長=19日午後、防衛省
記者会見で、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの飛行一時見合わせなどについて説明する陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長=19日午後、防衛省

 陸上自衛隊トップの森下泰臣陸上幕僚長は19日の記者会見で、米軍が輸送機オスプレイの運用一時停止を勧告したことを受けて、陸自V22オスプレイの飛行を見合わせた時期について、「安全を最優先に考え適切に判断した。対応が遅かったとは考えていない」と述べた。
 米軍はオスプレイの予防着陸事案を踏まえ、12月6日に飛行を一時見合わせるよう部隊に勧告。在日米軍のオスプレイは6日から順次、一時的に飛行を停止したが、陸自は10日から飛行を見合わせた。
 森下陸幕長は米側から勧告を通知された日時について「相手方との関係もあり、答えを差し控える」とした。在沖縄海兵隊のオスプレイは飛行を再開しているが、陸自の飛行再開の見通しについては「(米側が実施している)安全確保の内容を確認している段階」などと説明するにとどめた。
 一方、陸自によると、沖縄県の与那国駐屯地で10月、離陸時に機体を損傷する事故を起こした陸自オスプレイが19日、整備・修理のために同駐屯地から暫定配備先の木更津駐屯地(千葉県)に向けて搬出された。台船を使い海上輸送される。 
[時事通信社]

陸上自衛隊の与那国駐屯地で離陸時に機体を損傷する事故を10月に起こし、整備・修理のために同駐屯地から搬出される陸自の輸送機V22オスプレイ。海上輸送されるため機体は塩害防止シートで覆われている=19日、沖縄県・与那国島(陸自提供)
陸上自衛隊の与那国駐屯地で離陸時に機体を損傷する事故を10月に起こし、整備・修理のために同駐屯地から搬出される陸自の輸送機V22オスプレイ。海上輸送されるため機体は塩害防止シートで覆われている=19日、沖縄県・与那国島(陸自提供)

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