謎のドローン、トランプ氏「政府は何が起きているか知っている」
【ワシントンAFP=時事】米北東部で正体不明のドローンが相次いで目撃されている問題で、ドナルド・トランプ次期大統領と現政権が衝突している。≪写真は米国家安全保障会議〈NSC〉のジョン・カービー戦略広報調整官≫
米国では最近、ニュージャージー州やニューヨーク州を中心に謎のドローンの目撃情報が急増しているが、ドローンの正体が特定されていないことから、退任間近のジョー・バイデン政権は身内の民主党を含む各方面から批判を浴びている。
そうした中、トランプ氏はフロリダ州にある自邸「マーアーラゴ」で開いた大統領選後初の記者会見でこの話題に言及。「政府は何が起きているか知っている」と述べ、政府が情報を隠蔽(いんぺい)しているとの考えを示唆した。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、政府の情報公開は「オープンかつ透明」で、目撃されたドローンの大半は「合法的かつ適法に運用されている」とし、「異常なものや、国家安全保障や公共安全に対するリスクは確認されていない」としている。
こうした状況についてトランプ氏は「わが国の軍も、大統領も知っている。なのに何らかの理由で人々を不安にさせておきたいのだ」と発言。ただし主張を裏付ける証拠は示さなかった。
ドローンについてトランプ氏は、背後に「敵」がいるとは思わないとし、「もしも敵のものだったら、彼らも撃ち落としているだろう」と述べた。
さらに、ニュージャージー州ベッドミンスターに自らが所有するゴルフ場上空でもドローンが目撃されたと述べ、週末にそこで過ごす計画をキャンセルしたと付け加えた。【翻訳編集AFPBBNews】
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