田中将、衝撃の楽天退団=球団と認識のずれも―プロ野球2024
田中将大投手の楽天退団は本拠地がある仙台のみならず、プロ野球界全体に衝撃を与えた。名球会入りの条件でもある日米通算200勝まであと3勝。記録達成は別の球団で目指すことになった。
不本意なプロ18年目だった。昨秋に右肘の手術を受け、今季は長く2軍で過ごした。初登板は9月28日。Aクラス入りを争うチームの先発を託されたが5回4失点で役割を果たせず、初めて未勝利でシーズンを終えた。
球団は今季の推定年俸2億6000万円から減額制限(年俸1億円超は40%)を超える条件を提示。プロの世界で結果が出なければ厳しい評価を受けることは十分に理解しているが、田中将は「もう期待はされていないんだなという印象」と胸の内を明かした。
経験豊富な右腕はこれまで「やりがい」を重視して決断を下してきた。2021年に米大リーグのヤンキースから楽天に復帰した際も「お金を選ぶのなら、イーグルスよりも高いオファーがあったのは事実。(楽天に)やりがいを感じて戻ってきた」。信念に従い、今回は新天地を探すことに決めた。
07年に高校生ドラフト1巡目で入団して以降、長く楽天の顔を務めてきた。プロ入り後の成長やメジャー挑戦を後押ししてくれた球団には「感謝しかない」と実感を込める。
一方で楽天との再契約は否定。石井シニアディレクターは「今後どんなことがあってもバックアップしていきたい」と話したが、田中将は「(その話は)一切していない。困惑している」と認識のずれをうかがわせた。
「まだまだやれると思っている。200勝がゴールではなく、その先がある」という36歳。復活を期し、新たな一歩を踏み出そうとしている。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕