飯塚、国際交流から活力=発展途上国を毎年訪問―陸上
陸上男子短距離で五輪4大会連続出場の飯塚翔太(ミズノ)が、オフに発展途上国の子供たちとの交流で力を蓄えている。国際協力機構(JICA)の派遣事業で、2022年のバングラデシュ、23年のルワンダに続いて今年は東ティモールを訪問。「速く走り続けないといけないというモチベーション、エネルギーにさせてもらっている」と充実感をにじませた。
11月末に東ティモールに渡り、拾ったごみをポイント化して争う「スポGOMI」や、地元の学校の生徒が集まった「UNDOKAI」に参加。陸上教室も開き、ハードルを使ったウオーミングアップを伝授したほか、トップ選手の走りを披露した。
イベントはいずれも大盛況。「スポーツは世界の共通語だと強く感じた。子供たちの反応は、日本でイベントをするのと同じ」。体を動かすことを純粋に楽しんでいる子供たちの姿を見て、大いに刺激を受けた。
「競技場以外で何かできないか」との思いから始まった活動。現役を続ける間に行う意義を「パフォーマンスを見せることができるのが一番。大きい意味がある」と強調する。自身の走りで子供たちが盛り上がる姿を見て、そう確信している。
33歳のベテランは来年9月の世界選手権東京大会、さらには28年ロサンゼルス五輪も見据える。現在は冬季練習に入っており、「非常に順調。このまま来年に向けて準備できたら」。異国の地での経験を活力にして、まだまだ最前線で走り続けるつもりだ。
[時事通信社]
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