大相撲の伝統、世界に披露=34年ぶりロンドン公演に期待感
【ロンドン時事】大相撲が来年10月15日から5日間のロンドン公演を行うことが決まり、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らが4日、会場となるロンドン中心部のロイヤル・アルバート・ホールで発表記者会見を行った。招待を受けて協会が主催する海外公演は2005年の米ネバダ州ラスベガス以来20年ぶりで、ロンドンでは1991年以来2度目の開催となる。
近年は本場所だけでなく稽古場にも多くの外国人観光客が訪れており、日本協会としてはさらなる人気向上を図る好機。公演を受け入れる側も大相撲の価値の高さを認識している。ロイヤル・アルバート・ホールのジェームズ・エインスコフ最高経営責任者(CEO)は「大相撲には文化、儀式、スポーツの興奮が詰まっている。(スポーツとしてだけでなく)別の文化や生活ルールを学ぶ機会になる」と説明する。
91年当時、現役横綱として参加した理事長は「拍子木の合図、行司さんの読み上げ。全て伝統」と強調し、日本古来の文化を伝えたいとした。土俵上に「つり屋根」を設け、禁じ手についてユーモアを交えて紹介する「しょっきり」も披露予定だ。
会見では海外メディアから「なぜ女性はプロの力士になれないのか」との質問も出た。久々の公演は、さまざまな角度から関心を集めそうだ。
[時事通信社]
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