米英仏と中ロが対立=シリア内戦激化で緊急会合―国連安保理
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は3日、内戦が激化するシリア情勢について協議する緊急会合を開いた。日本を含む多数の理事国が「対話による政治的解決」を求めた一方、米英仏は「シリアのアサド政権が(対話を)拒んでいる」と批判。これにシリアとともにロシア、中国が反発し、関係国の対立が浮き彫りとなった。
ウッド米国連代理大使は、アサド政権が「ロシアやイラン、(レバノンのイスラム教シーア派組織)ヒズボラの支援を受けて内戦を続けている」と指摘。英仏も同調し、シリア政府による対話の拒絶が「現在の不安定な状況を生んでいる」と非難した。
これに対し、シリアのダッハーク国連大使は「領土をテロリストから解放するために、あらゆる措置を講じる」と反論。米欧諸国が反体制派を援助していると述べ、「結果の責任を負うことになる」とけん制した。
アサド政権を支持するロシアは、米欧批判に加え、ウクライナの情報機関が反体制派に武器や訓練を提供していると主張。中国はシリア駐留米軍の撤退を訴えた。
[時事通信社]
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