岸和田市長、性的関係強要で和解=「優越的立場」認定―大阪地裁
大阪府岸和田市の永野耕平市長から長期にわたって性的関係を強要されたとして、政治活動で知り合った女性が約2200万円の損害賠償を求めて大阪地裁に訴えた訴訟があり、永野市長が謝罪して解決金500万円を支払うことで和解したことが28日、分かった。和解は14日付。
同地裁の林潤裁判官は和解条項の前文で、永野市長について「女性の雇用維持を左右しうる優越的な立場にあり、性的関係を持つことは自制すべきだったとの非難は免れない」と指摘した。
28日記者会見した女性の代理人によると、女性は2019年に永野市長と知り合い、同年6月から性的関係を強要されるようになった。関係は21年1月まで続き、女性は体調が悪化し休職せざるを得なくなった。大阪府警に被害届を提出したが不起訴となったため、訴訟を起こした。
女性は、市長にさまざまな方法で同意していないことを明確に示しても通じなかったと主張。現在も社会復帰が難しい状態で「和解したからといって許したわけではない。今でも本当に悔しい」などとするメッセージを発表した。
永野市長はX(旧ツイッター)で「内容についてお伝えすることは差し控える」とコメントした。
[時事通信社]
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