新ホーム、後押しなるか=J1復帰目指す長崎
新しいホームで、悲願を果たすか。今季J2で3位の長崎が、12月1日から始まるJ1昇格プレーオフに臨む。今秋に移転した新本拠地で、2018年以来の舞台を目指す。
今季は波乱の始まり。続投が発表されていたカリーレ前監督に、海外クラブとの二重契約が発覚。1月にヘッドコーチに就任したばかりの下平隆宏氏が急きょ昇格し、開幕を迎えた。
リーグ戦第3節から22試合で負けなしと波に乗り、昇格争いに加わった。夏場に自動昇格圏から後退したものの、ここでチームを後押ししたのが長崎市中心部に開業した新ホームの「ピーススタジアム」だった。
新スタジアムはピッチと客席の距離が近く、サポーターの声が届きやすい。再び勢いを得て、こけら落としとなった10月6日の大分戦から勝ち続けた。指揮官は「選手たちの足を動かし、背中を押してくれる雰囲気がある」と感謝する。
昇格プレーオフはJ2の3~6位の4チームで争う。最上位の3位で進出した長崎は常にホームで戦うことができるなど優位を持つ。突破のカギを握るのは、ゴールを量産してきたマテウスジェズスら外国選手。堅守から隙を突くカウンターにつなげることができれば理想だ。
初昇格した18年は1年でJ2に逆戻り。その後はチャンスを逃し続けた。19年から在籍する主将の秋野は「今年は違うという空気を感じる。ホームで戦えるのはアドバンテージ。サポーターの力を借りて必ず勝ちたい」。期待を一身に背負う。
[時事通信社]
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