大谷、進化示す数値=パワーも正確性も兼備―米大リーグ
メジャー史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成してMVPに輝き、歴史的な一年を送った大谷。強打者の進化の跡は大リーグ公式データサイト「ベースボール・サバント」にも表れた。
「より速いスイングで、どれだけバットの芯で球を捉えたか」を表すのが新指標「ブラスト」。大谷の数字はメジャー最多の223スイング。2位選手に11の差をつけ、パワーと正確性を最高レベルで兼ね備えていたことをうかがわせた。平均打球速度は大リーグ7年目で最高の95.8マイル(約154キロ)を記録。速度が95マイル以上だった打球の割合を示すハードヒット率は60.1%で、ともにナ・リーグ1位だった。
本塁打にした投球を球種別に見ると、速球を捉えたのは21本で、チェンジアップなどを含む変化球は33本。速球は昨季の23本から大きく変わらないが、変化球は21本から大幅に増えた。大リーグ公式サイトでデータ分析を担当するデービッド・アドラー氏は「全ての球種に対応しているのはもちろん、長打を放っているのが特徴的」と指摘した。
また、大谷が今季放った450フィート(約137メートル)以上のアーチは9本。球団別でトップだったロッキーズの11本に迫る数を1人で記録し、飛距離でも強い印象を残した。昨年9月に右肘手術を受け、リハビリをこなしながらのシーズンだったにもかかわらず、驚異的なパフォーマンスを見せた。(ニューヨーク時事)
[時事通信社]
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