米商務長官にラトニック氏=側近起用、貿易政策を指揮―トランプ氏
【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は19日、商務長官に米投資銀行キャンター・フィッツジェラルドのハワード・ラトニック会長兼最高経営責任者(CEO)(63)を指名すると発表した。政権移行チーム共同議長を務める側近で、貿易交渉を担当する通商代表部(USTR)への責任も負う。トランプ氏が掲げる中国製品に対する高関税など貿易政策を指揮する。
商務省は、対中半導体規制を含む輸出管理や産業政策を所管。米中対立の激化を背景に経済安全保障の重要性が高まる中で存在感を増している。トランプ氏が訴える国内製造業の再生に関する政策も担う。
ラトニック氏は、30年以上にわたり金融界に身を置き、大統領選ではトランプ陣営と米ウォール街(金融街)とのパイプ役となった。トランプ氏は声明で「もっとも洗練されたシステムを作り、偉大な政権誕生に貢献した」と評価した。ただ、経済・産業政策運営の手腕は未知数だ。
[時事通信社]
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