日本、積極策で主導権=井端監督の教訓を実践―野球プレミア12
侍ジャパンの井端監督には、自身の国際大会での経験から導き出した教訓がある。「第1球から、ファーストスイングから入っていく。(相手がどういう投手か)探らないで入ることは非常に大事」。選手たちは、キューバを相手にそれを実践して主導権を握った。
二回。先頭森下の死球を足場に2死一、三塁とし、ここで打席に立った8番佐野は、やはり初球からバットを振り続ける。空振りや差し込まれ気味のファウルで追い込まれたものの、最後は4球続いた速球を中前へ。「うまく食らい付いていくことができた」。積極的に手を出すことで生まれた先制打だった。
スイングをすることでタイミングが合い始めたのか、打順が2巡目に入った三回は、1番桑原と小園の連打や四球で無死満塁の好機をつくった。キューバは投手を代えたが、4番の森下は初球の緩い変化球を見逃した後の速球を中堅にはじき返す犠飛で追加点を挙げた。
現役時代に巧打が光った井端監督でも、国際試合ではボールを見極める打撃では結果が残らなかったという。一回の攻撃はわずか7球で終わったが、臆せずバットを振り続けたことで打線はつながった。(台北時事)
[時事通信社]
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