太田、好セーブ連発=遅咲きGKがチーム救う―Jリーグ・京都
京都のGK太田がチームを救った。0―0で迎えた後半ロスタイム。ペナルティーエリア内で相手が放った鋭いシュートに横っ飛び。右手一本ではじいた。終了間際の好セーブにも「無失点は最低限」。淡々と振り返った。
攻守が激しく入れ替わった一戦。鹿島のカウンターやロングボールにひやりとする場面はあったが、際どいボールに臆せず飛び出した。後半20分すぎには至近距離からのヘディングシュートに反応。ピンチを何度も防いでみせた。
プロ12年目の33歳。J3富山などを経て、J1デビューを果たしたのは昨年と、遅咲きだ。今季も出場機会が少ない中、「チャンスをもらうため、結果を出すために日々どれだけ頑張れるか」。地道に出番を待ち、10月の鳥栖戦から4試合連続出場。広島戦では上位撃破の立役者になった。
この日のセーブは体がとっさに反応したといい「日々、シュートへの対応をしていたからこそ」と実感を込める。J1で2桁順位が続く京都にとって、残り2試合は現在の13位から少しでも上を目指す戦い。「勝利の可能性を少しでも上げられるように、無失点に抑えたい」。自身もアピールを続ける。
[時事通信社]
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