日本、勝負どころ逃さず=ピンチしのぎ流れ掌握―サッカーW杯予選
終わってみれば、4―0の大勝。だが、「あそこで決められていたら、全く違うゲームになっていた」と率直に明かしたのはDF町田。振り返れば紙一重の戦いだった。
開始早々、日本が最初のチャンスを逃した直後だった。板倉が背後を突かれ、インドネシアFWと1対1となる絶体絶命のピンチを、GK鈴木が好守で救った。「自分の間合いで詰められたので、防げるなという感覚があった」。冷静だった。
相手がサポーターの後押しを受けるアウェーでは、耐えることも重要だ。「全員でカバーして戦えた」と守田。立ち上がりの15分を過ぎて主導権を握り始めると、日本は勝負どころを逃さなかった。
前半35分にワンタッチを交えたパスワークからオウンゴールで先制した。負傷者を出して一時10人になった相手を一気に襲う。先制から5分後。同じく中央から左サイドへつなぐと、三笘のクロスを南野が左足で合わせて追加点。敵地は静まり返った。
相手の国際連盟(FIFA)ランキングは130位にすぎないが、順位が力をそのまま反映しないことを実感した戦いでもあった。「我慢強く戦い抜いて、自分たちの流れに持っていった部分を評価したい」と森保監督。日本の底力を示した一戦に、手応えを感じ取った。(ジャカルタ時事)
[時事通信社]
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