2024-11-15 21:14

紅林、流れ引き戻す=一時逆転の2点適時打―野球プレミア12

 相手に傾きかけた流れを、紅林がバットで引き戻した。先発の高橋宏が、よもやの乱調で二回に先制点を献上。その裏に森下からの連打で無死一、二塁の好機をつくったものの、牧がしっかり捉えたライナー性の打球は三塁手正面を突く。続く清宮は初球を打っての一ゴロで2死二、三塁。嫌なムードになりかけた場面で、8番紅林が打席に立った。
 1ストライクからの低めへの変化球に球審が右手を挙げると、思わず肩を落とす。だがここから粘って6球目の難しいボールを打ち返すと打球は三遊間を破り、一時逆転の2点適時打となった。「先制点を取られた後、すぐに返すことができてよかった。自分にとっても大きな一本」
 井端監督は昨秋に侍ジャパンの監督に就任してから、紅林を代表に呼び続けている。指揮官は「日本シリーズではレギュラーシーズンより打率がいい。違うバッティングをする。短期決戦に強いのかな」との評価だ。
 今季は打率2割4分7厘、2本塁打ながら侍ジャパンの打撃練習では大きな当たりを飛ばしファンを沸かせている。一皮むけようとしている大型遊撃手が、大事な場面で期待に応えた。(台北時事)
[時事通信社]

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